ぶくわむ

気分で書いてる読書感想blog
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野川
長野 まゆみ
河出書房新社

やっぱり私は長野さんが大好きだぁー
長野作品の主人公(少年)のそばにいるおとながすてきすぎるんだよう。

舞台が九月以降の二学期なので、これは今の季節に読むのがぴったりだった。
風景を眺めるのが好きな人、散歩をするのが好きな人、鳩が好きな人、きれいなことばが好きな人、想像力が豊かな人。そんな人ならきっと、本書をとても楽しめるに違いない。

本書に出てくる国語教師・河井先生の一番イイと思った台詞をすこし引用しておく。

――私が云いたいのは、たがいに関係がなさそうに思えたものがつながることの幸福なんだよ。そこから、あらたな要素も生まれる。それが、難解な本を読んだり、年長者の話を聞いたり、日常生活には関係なさそうな数学を学んだりすることの意味だよ。


しかし長野さん、ひらがなをよく使うようになりましたね。旧仮名遣いや難読な当て字のノスタルジックな雰囲気は大好きな長野要素のひとつでもあるけれど、野川は印象がやさしいです。
長野まゆみ | 13:55 | comments(0) | trackbacks(0)
レモンタルト
私はそのとき、なぜか海で泳ぐ自分を思い浮かべ、おくればせながら海が暗示する欲望の意味を悟ったのである。だが、むろん、海へ行きたいとは云えなかった。

(『レモンタルト』)

久しぶりに好きな作風です。
まゆみすとは、初期好きが多分多いのだけど、私はこういう、割に現実的なタイプが好きなのです。
特に、白昼堂々や、よろづ春夏冬中とかの雰囲気が好きな方におすすめ。

主人公は、社会人五年目の青年。
亡き姉の夫である義兄と、二世帯住宅で暮らしている。

主要人物たちの本名が、じわじわと明かされていくのはなんとなくおもしろかった。
そしてこの匂わす表現が好きなんだよね。

男が好きな男がこんなにあふれてていいのかよーとかツッコンだら負けです。

一哉さんは、近くにいたら惚れてもしょうがないと思う。
長野まゆみ | 21:16 | comments(2) | trackbacks(0)
咲くや、この花 左近の桜
長野 まゆみ
角川グループパブリッシング

まさか羽ノ浦がまったく絡んでこないとは思ってなかったぜ…!←がっかりポイント

今回も、惑わされて弄ばれて意識不明な桜蔵の話です。12話すべて同じパターンです。
長野さんのファンなので文体も雰囲気も好みだと嫌いにはなれない一冊なのですが、さすがに同じパターンが続きすぎて、終盤は桜蔵にイライラしてしまいました^^;

柾の「少年は好まない」発言は、この巻以降少年ではなくなる桜蔵に対しての近親相姦宣言じゃないよね…?と、少しヒヤッとしました。
父親としての柾の好感が持てる描写が多々あってそこに感心した手前、そんな展開が待ってたらヤだな、と一抹の不安を覚えました。
長野まゆみ | 17:57 | comments(0) | trackbacks(0)
左近の桜
長野 まゆみ
角川グループパブリッシング
長野さんのこういう『らしい』話は久しぶりじゃないかな?
いやー、よかったです。とても。
大満足!!(一日で読み終わるほどに!)

主人公の桜蔵(さくら)の家は、『左近』という、知る人ぞ知る連れ込み宿(笑)を営んでいます。そこのお客は男同士の忍びごとのために『左近』へやってくる。でも、桜蔵に近づくのはちょっと妖しい男たちなのです…。

もちろん、艶事は男同士のものばかりなのですが…こういう、雰囲気で艶のある描写には惚れ惚れしてしまいます。また柾や浜尾とか、一癖も二癖もある中年がかっこいいんです。長野さんは義理の父子関係がよく出てきますが、父がかっこいいんだよなぁ!
そして相変わらず、食べ物の美味しそうなことといったら…!

しかし桜蔵、何回打ち棄てられてるんだ(笑)。…身体丈夫だなぁ。

連作とのことで、続刊も楽しみです。
長野まゆみ | 22:16 | comments(0) | trackbacks(0)
サマー・キャンプ
長野さんの本は、実は読んだつもりになっているものが多いです^^;
でもはまったのが高校でお金なんてなかったから、図書館になければ読んでないんだよね。

そんなわけで久々に長野さんの本。文藝の特集読んだら色々未読が判明してきたよ。
サマー・キャンプは、雰囲気としてアリスや天体議会とか…登場人物が少年ばかりで、新世界や千年王子みたいな不思議世界が舞台かと思っていました。
そしたら全然違って、大人の女も出てくるし主人公は高校生くらいだし舞台は若干の近未来という感じでした。

温の父は母は誰なんだと常に混乱状態でしたが、最後までまだ父なのか母なのか…いろんなところがはっきりしなかったです…(私の脳内で)。
でも温は辰と一緒にいればいいんじゃない?私はルビよりは辰がすきです。辰のもとに行った温が本音を言った時、不覚にもじんときたよ。
長野まゆみ | 09:25 | comments(0) | trackbacks(0)
メルカトル
重要なんだか戯れなんだかよう分からん登場人物たちの繋がりが明らかになってくるとおもしろい。
しかし、長野作品の少年たちは無防備だな。何回キスされてんだリュス。
ヴィの母親に愚弄される場面では不覚にも泣きそうになった。白々と振舞ってるその裏をつつかれた瞬間。努力が実らない不条理さと虚しさ。感情移入しちまったい。
長野まゆみ | 22:50 | comments(0) | -
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