ぶくわむ

気分で書いてる読書感想blog
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人質の朗読会
小川 洋子
中央公論新社

とある外国で、日本人八人が拉致された。事件後、八人が監禁場所で朗読をしていた記録が公開されることになる。
という前提で、九人の朗読が綴られる。

第一夜 杖
第二夜 やまびこビスケット
第三夜 B談話室
第四夜 冬眠中のヤマネ
第五夜 コンソメスープ名人
第六夜 槍投げのの青年
第七夜 死んだおばあさん
第八夜 花束
第九夜 ハキリアリ

考えさせるような大きな問題や葛藤はなく、ただ純粋に物語を楽しんだ。ふと、この語り手たちはこの未来で人質になるのだ、と思い出す。しかし、語られる大切な過去はもう誰にも侵すことはできない。

コンソメスープ名人とハキリアリが一番好きな話だが、死んだおばあさんにもくすりとさせられた。
小川洋子 | 18:28 | comments(0) | trackbacks(0)
夜明けの縁をさまよう人々
小川 洋子
角川書店(角川グループパブリッシング)

九つの短編集です。
最初と最後が野球(ナイン)の話、と、なんだか洒落も利いている。

ヘンテコな話、背筋がひやりとする話、不可解な話、不気味な話、倒錯的な話、いろいろ詰まっています。
小川洋子さんの根っこには乱歩さんがいるのだな、とふと思ったりもした一冊。

小川さんの話は、色んな形のテトリスをしているみたい。へんな形だけど、きちんと落ち着くところに落ち着いて、さも当然の顔をしてまた別のへんな形とくっついて、いつの間にか消えている。誰もそれを不思議に思わない。
小川洋子 | 15:50 | comments(0) | trackbacks(0)
猫を抱いて象と泳ぐ
小さな小さなチェスプレーヤー、リトル・アリョーヒンの物語。

小川洋子さんのお話は、すべての登場人物か過不足ない動きをし、過不足なく納まるところに納まっている。
どんなに不自然でも、どんなに奇妙でも、それは必要なことで必然なのだと感じさせる。

特別な出来事はたくさん起こるけれど、物語は大きな起伏もなく進む。ミイラは絶妙なアシストをしてくれるし、鳩は動かないし、リトル・アリョーヒンは小さいまま。
静かに静かに、氷がいつのまにか融けてしまうように、リトル・アリョーヒンの物語は終わる。
不純物の混じらない、透明度の高い氷が、とてもゆっくり、融けていくような印象。
小川洋子 | 21:16 | comments(0) | trackbacks(0)
ブラフマンの埋葬
ブラフマン、は、謎、という意味の言葉だそうです。

物語は、僕がブラフマンに出会って埋葬するまでの話。

これを読むと、読み手によっていろんなブラフマンが生まれると思うけど、私のブラフマンは、しっぽの長いカワウソみたいな感じ。
客観的に見るとあまり可愛らしくないのかもしれないけれど。

この本の感想を記すのは難しいのでこれで終わる。
小川洋子 | 20:52 | comments(0) | trackbacks(0)
博士の愛した数式
何年か前の本屋大賞を獲ったこともあって、有名な作品ですね。映画化もされてますし、タイトルは随分前から気になってました。

きっかり80分しか記憶が持たない博士と、その博士の元に派遣された家政婦である私、そして私の息子・ルート。この物語は、この三人のおはなしです。

私は完全なる文系人間なので、記号などが出てくる所々の数式はすこし詰まってしまいましたが、大抵のものは博士の丁寧な説明つきだったので、そのおもしろさをある程度理解できました。
1から10までの数字の和を求めるには、数式の両端の数字の和11を5回かける、とかそんなのくらいしか思いつきませんでしたが。。
途方も無い数字の世界を発掘する作業というと、私なんかは絶対途中で飽きる自信があるのですが(笑)、博士はその発掘作業をこそ愛するのです。数字に対しては紳士で真摯な博士が、食事のマナーはてげで好き嫌いもあったりするからちょっとおかしいんですが。


三人の幸せそうな場面は、とても危うい舞台の上で成立しているように感じられて、なんとなく不安になることが多かったです。
小川洋子 | 19:17 | comments(0) | trackbacks(0)
シュガータイム
突然、異常な食欲と付き合わなければいけなくなってしまった女性が主人公の話。
…といってもそれは過食症とは少し違っていて、やせるわけでもないし太るわけでもない。でもだからこそ異常な食欲。
解説でも触れていましたが、かおるの食欲や航平の病気や吉田さんの体質など、異常に思えるものをまるっとそこに置いてから、話が始まるんですよね。そこに苦悩するのがメインテーマじゃないというのが面白いと思う。

後味はすっきりしてました。(前に読んでたのが『ダイヴィング・プール』だったからかな?)買ってよかった。
小川洋子 | 18:13 | comments(0) | trackbacks(0)
冷めない紅茶
あっ画像出ない!ちょっとがっかり…。

『冷めない紅茶』
K君と奥さんは、現実の存在なのでしょうか?
夕暮れの光でもやがかかったような、不思議な余韻を残すお話でした。

『ダイヴィング・プール』
…こわい。エリへの仕打ちが、その気持ちさえあれば簡単に実行できてしまう気安さがあってそれが残酷でこわい。
ラストはちょっぴり淋しかった。ささやかな幸福をちらっと見せられて目の前で壊されてしまったような。”あたし”の気持ちもなんとなく、なんとなーーく分かるんだけどね。
小川洋子 | 20:54 | comments(0) | trackbacks(0)
薬指の標本
お友達にお薦めしてもらって勢いで購入!
今まで、読んでみようという機会もなく、初めて小川さんに触れた作品でした。

どういった内容なのか図れないタイトルでしたが、なかなかに異様な空気を持った話でした。でもこの雰囲気は好きです。どこかさらっとしていて…乾いてるというのかな。そんな空気感。
薬指に焦点が当たっているのか、靴に焦点が当たっているのか、…そこがすこしだけ、ちぐはぐな印象。

『六角形の小部屋』もなかなかいいです。すき。
小川洋子 | 18:05 | comments(0) | trackbacks(0)
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