ぶくわむ

気分で書いてる読書感想blog
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おとぎのかけら
西洋童話を現代風に解釈した短編集です。
装丁に一目惚れして買ってしまいましたが、中身もなかなか好みで嬉しかった一冊。

簡単に紹介。

・迷子のきまり(ヘンゼルとグレーテル)
…幼い兄妹はデパートで母とはぐれる

・鵺の森(みにくいアヒルの子)
…いじめられていた彼と裏切った彼

・カドミウム・レッド(白雪姫)
…愛される女と潔癖な女

・金の指輪(シンデレラ)
…小さな思い出を探し庭に出る

・凍りついた眼(マッチ売りの少女)
…炎の合間に見える娼女の凍りついた眼

・白梅虫(ハーメルンの笛吹男)
…よこしまなこと

・アマリリス(いばら姫)
…アマリリスって巨大ですよね
他た行作家 | 13:42 | comments(0) | trackbacks(0)
奇想と微笑―太宰治傑作選
森見登美彦さんが選集した太宰治の傑作選です。
森見さんいわく、ヘンテコで愉快な作品を選んだ、とのこと。
太宰に暗いイメージを抱いていて敬遠してる人、森見さんのファンで森見さんのルーツに触れてみたい人、太宰が嫌いじゃないけど、目次にあんまり覚えがなかった人、そんな人におすすめしたい本です。
私個人の感想としては、すっごくオモチロかった!!!

最初の『失敗園』から楽しかったです。
語り手の妻が六坪の庭に植えた野菜や花の視点を描く擬人化ものなのですが、なにしろ『失敗』している作物たちなので…なんだか卑屈だったり見栄っ張りだったり痛々しい子だったり、おもしろいキャラクタで描かれていて楽しいです。非常に短いので読みやすいのもよいです。
その他『貨幣』、『カチカチ山(お伽草紙から)』と擬人化作品を冒頭にまとめ、太宰のエッセイや、太宰の敬愛する井伏鱒二の作品集に宛てた後記、お馴染み『走れメロス』などが収められています。

森見スキーには、最後の編集後記も楽しいところ。

かつて大学の講義で『お伽草紙』を読んで太宰に糸のように細い興味の食指を伸ばし続け、ぽつりぽつりと『斜陽』『人間失格』を読んできましたが、大好きな作家さんが選んだ作品で太宰を楽しめたのは幸せなことでした。
他た行作家 | 22:32 | comments(0) | trackbacks(1)
ソウルケイジ
作者さん、よしださんだと思ってたら、ほんださんだった^^^^^^^^失礼。
この作者さんは『武士道シックスティーン』が初読でしたが、その作者紹介に、

今作は、著者初めての、人が死なない話である

みたいな一文があって何気に引っ掛かってたんですが、本来は警察小説をよく書かれる方だったみたいですね。
『ソウルケイジ』は、そんな誉田さんの本領発揮(?)の作品です。

河川敷に放置された車両から切断された左手首が発見され、捜査側の警視庁の姫川玲子に日下守、被害者の関係者の三島耕介らと、視点を変えつつ真相を追っていきます。
しかしこの捜査一課の方々、なんだか漫画みたいにキャラが多彩です。しかも何やらロマンス的なアレまであります。
事件のシリアスさ、もどかしい苦しさと、玲子の周辺人物のコミカルさとがうまいバランスで、おもしろかったです。
他た行作家 | 23:31 | comments(0) | trackbacks(0)
魔女と金魚
本屋さんで表紙の可愛さについ手に取っていて印象深かった本。早くも入荷していたので借りてきたぜ。

かつて――あるいは現在進行形で、魔法が使えたらいいのにと思っていた女子に向けた本、かも。
ファンタジックな設定に生きる、ごくごく身近で一般的な悩みを抱えた登場人物たちが、なんだか少しちぐはぐでおもしろかった。

自分の生き方に悩んだり、その過程で恋人とすれ違ったり、何かにつけ不満を抱いて、そんな自分に落ち込んだり、素直になれなかったり。
主人公の繭子はちょっとした魔法が使える魔女だけれど、悩みは目下そんなことばかりで、ナントカ試験に合格して大魔法使いになる!……なんてのが目標ではなくて、自立してきちんと仕事をして、できれば穏やかに好きな人と過ごしたい、そんなことが、目標。つまり、世の25歳の女子となんら変わらないわけです。
だから、繭子に関わってくるオオサコ夫妻だって、なんだか生々しい問題を抱えていたりするし、繭子の元カレは王子様には到底及ばない臆病さを抱えていたりする。
ちょっとした魔法は怠慢の手伝いをしてはくれなくて、ファンタジックな世界でも人々は、淋しさに怯えて、悩みに戸惑って、小さな優しさに感動できる。

最後まで読んでも、いくつかの問題はすっきりとは解決できていなくてその点が不満でないとは言い切れないけれど、好きな本になった。
他た行作家 | 23:30 | comments(0) | trackbacks(0)
吉祥寺の朝日奈くん
イケメンたくさんのさわやかな恋愛小説だった。
どんでん返しもあって、メリハリがあって面白かった。好きな作家だ。
ユーモアのセンスと漫画のチョイスも好き。MASTERキートンとかな。

べたべたしくない雰囲気はFINE DAYSに似ている気もする。…作風やストーリーでなく、雰囲気がね。

【収録】
・交換日記はじめました!
・ラクガキをめぐる冒険
・三角形はこわさないでおく
・うるさいおなか
・吉祥寺の朝日奈くん

続きを読む >>
他た行作家 | 22:29 | comments(0) | trackbacks(0)
人間失格
世間を恐れ、道化て自分を欺き続けた男の、恥の多い生涯を綴る、といった内容。

『この主人公は自分だ、と思う人と、そうでない人に、読者は二分される』

とは、この本のコピーですが(冷静にツッコむと大概の本がそうじゃなかろか…)、私は後者だと思います。
ですが、恥の多い生涯、というのには共感せずにはいられません。
人間の寿命からすると私はまだまだ若輩ですが、過去を恥なくして振り返るのは難しいものです。

『人間失格』、ずっと読みたいと思ってたんですよね。
なんだかなぁ。自己嫌悪に陥ってしまったりすると、なにか『不幸』なもののそばにいることで安心を得るのかも。薬屋の奥さんに引き付けられた葉蔵みたいに。
だから、迷って落ちると太宰に手を伸ばしたくなるのでしょうか。
他た行作家 | 22:47 | comments(0) | trackbacks(0)
13階段
エンジンがかかるまでがちょっと辛かったけど、(テーマの雰囲気的にもね)法や倫理上での善悪を考えたりするのは好きなほうなので、おもしろいと感じました。

ある死刑囚の冤罪を晴らそうとする話です。
死刑を待つ者、執行する者、命令する者、死刑を望む者、望まない者、…様々な人物の観点から問題を見ています。それは物語を読む上では少し混乱させる時もあるんですけど(一瞬誰視点なのか分からなくなったりね;)、気付かずにいた部分がたくさんあってはっとさせられました。

純一と友里との間に何が起こったのか、っていうのはなんとなく想像がついたし、やはり主人公の家族が詳しく描写されてるせいか、純一の改悛云々の言い分については共感してしまいました。
依頼人の正体はかなり初期で気付けたけど、理由に思い至らなくて結局一回騙されました(笑)。
こわいなぁ。応報感情は絶対誰もが持つものだと思うけど。
『屍鬼』を読んだときにも思ったけど、マイルール発動で過剰な正当防衛が殺意に変わる瞬間を恐ろしいと思う。

しかし、強いられて殺人をしなければならない刑務官の精神的苦痛を考えると、死刑支持のいち国民であった私は苦いものを感じずにはいられなかったです。

他た行作家 | 20:58 | comments(0) | trackbacks(0)
下妻物語―ヤンキーちゃんとロリータちゃん
今まで触れてなかった域を覗いてみようパート2。(1は『乱暴と待機』ね)
野ばら氏にどうにも抵抗があって、以前知人に勧められた『ミシン』も読まずに返した覚えがあるだけで、『下妻物語』が初・野ばらです。

公開はだいぶ前でしたが、映画の評判がかなりよかったらしいのでかなり期待していました。うん。その期待に応えてくれました!笑いも教養も感動もあり、です。
桃子もイチゴもかっこよくて惚れました…!でも特に感銘を受けたのはロリ魂を極める桃子ですね。

借りたものは返さない。でも、貸すものは返ってこない覚悟で貸す。

こんな風なことを言う桃子は傲慢ではあるけれど潔くてすごくかっこいいと思う。

人は一人で生まれて一人で思考して一人で死ぬ。
確かにそれって、いくらウマの合うパートナーがいたとしても、万人共通ですよね。なんだか寂しい現実のようだけど、ちょっとほっとするのはなぜかな。桃子の哲学を貫き通して生きることは私には無理だけど、その生き方には尊敬を覚えます。
自分可愛さの慰めで馴れ合わない、へんてこだけど筋の通った友情関係。桃子とイチゴは最高にかっこいい。


下妻物語はなにやら続編があるようです。そっちも読んでみようかな。
他た行作家 | 21:14 | comments(0) | trackbacks(0)
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