ぶくわむ

気分で書いてる読書感想blog
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神去なあなあ日常
高校三年だった平野勇気は、親と担任に強引に就職先を決められ、東京から離れた神去村という場所で、林業に従事することになる。
本人の望みでなかったことにより、最初は嫌々ながら仕事をし、機を窺っては脱走を企てていた勇気だが、仕事を続け、覚えていくうちに、だんだんと神去村独特の『なあなあ』精神に深く親しむようになっていく。

ちょっと乱暴だったり遊び癖があったりするくせに樵の腕は天才的なヨキ、その妻みき、そしてヨキのばあちゃんが三人で暮らす家に勇気がやっかいになるのだが、
木の断面をこぐち、と呼ぶことや、成長に長い年月のかかる森林の手入れがどんなものか、物語の面白さはもちろん、そういった知識を得るのも楽しい作品になっている。また、田舎だからこそ残っている考え方や、大切にされるもの、民俗学に興味を覚える人も楽しめるのではないだろうか。
まぁつまり、私はとてもおもしろいとおもったわけです。

三浦しをん | 22:44 | comments(0) | trackbacks(0)
仏果を得ず
文楽(ぶんらく)を題材にしたお話です。
…これずっとぶんがくって読んでた…。今変換されないから検索して読み方知った…。

文楽は男性によって演じられる。太夫、三味線、人形遣いの「三業(さんぎょう)」で成り立つ三位一体の演芸である。

と、Wikipediaにはありますが、本書は主にこの、太夫と三味線のコンビに焦点が当てられている感じです。
主人公は健太夫(たけるだゆう)、健の師匠は銀太夫(ぎんたゆう)、健の兄弟子は幸太夫(こうたゆう)…と、なぜ健だけ「だゆう」なのかと思ったら、二音の読みだけ「たゆう」と呼ぶそうな。
あ、これもウィキから。

あらすじ。
健は、変わり者で知られる三味線の兎一郎とコンビを組むよう銀太夫から命ぜられ、芸に厳しい兎一郎と共に、文楽の芸事の追求に励む。
が、兎一郎の過去や健の恋も絡み、そう簡単に成果はあがらない。

今まで文楽になじみがなく、ぶっちゃけなんとなーくで読み始めたのだが…もしかしてこれ、人形ないバージョンで「にほんごであそぼ」内に出てくる気がするぞ。
文楽の題材となった昔の話と現代の健の心境や状況を重ね合わせつつ展開していく物語で、題材の歴史人物を全く知らないとしても楽しめる話になっていると思う。

しかししをんさんは色んな職業の話を書くなぁ。展開よりシチュエーションの多様さがおもしろいのは、ある種の傾向の小説と似ている。
三浦しをん | 22:25 | comments(0) | trackbacks(0)
まほろ駅前番外地
三浦 しをん
文藝春秋

『まほろ駅前多田便利軒』に登場した、主に依頼人サイドの目線で綴られる続編です。
『番外地』というタイトルから番外編なのかもしれませんが、便利屋関係に深くつっこむストーリーも多く、続編という認識です。

今回も特異な行天の行動に笑わされましたが、星の日常を語る『星良一の優雅な日常』がなかなかおもしろかったです。ギャップのある家庭でお育ちだったんですねぇ。

晴れぬ行天の闇と、多田の新たな恋の予感なんかちらつかせられると、まだまだ続編を望んでしまいます。
三浦しをん | 15:43 | comments(2) | trackbacks(1)
星間商事株式会社社史編纂室
三浦 しをん
筑摩書房

「川田くん」
と、本間課長は厳かに口を開いた。「きみ、腐女子というやつだな」

(本文より)


このタイトルで、主人公が腐女子のアラサーだなんて、誰が思うでしょうか。
私は思いませんでした。三浦さんの新しい本だーてくらいで、粗筋を知らず手に取ったのですが、8ページ目にして吹き出すはめになるなんて。


そんなわけであらすじ。

川田幸代は、出世は望まないから、割り振られた仕事を着実にこなし、見合うだけの給料をもらい、夜と週末は必ず体が空く――そういう生活がしたいと上司に伝えた所、社史編纂室に飛ばされた。
社史編纂室は、いるのかいないのか不明の幽霊部長、遅刻ばかりの無能力課長、合コンに明け暮れてばかりの矢田、魅力的女子みっこちゃん、そして隠れ腐女子の川田の、五人の部署である。
仕事は勿論、星間商事の社史編纂なのだが、川田が社史を探るうちに、あまり元社員に語りたがられない時代があることに気付く。


小説内小説が意外と楽しかった。
幸代の同人誌に興味沸きます(笑)。
洋平と幸代の、なんだかんだで馬の合う付き合いは読んでいてなぜかほのぼのした。みっこちゃんもかわいい。

図書館で借りたので、カバー外して見れなかったのが残念。ちらっと見たかぎり、焼け野原の写真じゃないのかなー?
青木グッジョブ。
三浦しをん | 17:33 | comments(0) | trackbacks(0)
月魚
三浦 しをん
角川書店

読み終わって、…既読の三浦さんの本がとても面白かったので、これをつまらないと感じてばかりの自分が悲しいという気持ちです。
多分見る人が見ればとても面白いのでしょう。

あらすじ。
古書店『無窮堂』店主の本田真志喜と、その幼なじみで卸専門の古本屋をしている瀬名垣太一、この二人の物語。
真志喜の家は祖父の代から無窮堂を営んでいるが、二代目店主であった真志喜の父に関することで、真志喜と瀬名垣は禁忌めいたものを共有していた。

最初は、着流し姿の古本屋、って、どこぞの中禅寺かよ、とか思ってたんですが、中禅寺のような容赦の無さは全くなかったので10ページ目で考えを改めました。

以下ネタバレ(若干辛口偏向)
続きを読む >>
三浦しをん | 15:50 | comments(0) | trackbacks(0)
まほろ駅前多田便利軒
図書館にないし文庫化待ってたよ…!
というわけで待望の本書でした。

東京と神奈川との県境にあるまほろ市で便利屋を営む多田が、たまたま再会した高校時代の同級生・行天と成り行きで同居して一緒に便利屋をしたりしなかったりする話。二人ともバツイチ。
行天は可愛げはあるけど変な奴で、多田はそんな行天に振り回されながら過去の傷を見つめ直したりするわけです。

ペットシッターや、バスの運行本数調査、女子高生の保護や倉庫の整理なんか、多岐に渡る便利屋のお仕事は、毎回単純に済まない展開でおもしろかったです。
多田と行天の会話の掛け合いも楽しい。
はるちゃん誕生の話とかね。つい笑うよ。

あと、焼き鳥がうまそうで参った。
三浦しをん | 18:38 | comments(0) | trackbacks(0)
風が強く吹いている
最初から最後まで、すごくおもしろかった!今までなぜ読まなかったか…!…まぁ、駅伝に興味なかったからなんですけど。(表紙で分かるよね)
エッセイを斜め読みしたことはありましたが…初、三浦さんでした。

ほぼ素人同然の人間ばかりの寄せ集めの10人で、箱根駅伝を目指す話。
まず予選会突破も出来るか微妙なスタートから、クライマックスまで、先が気になって仕方なかった。
やはり、終盤の、区ごとに走者視点で進むところがすごく引き込まれました。
何ヶ月もの間の練習を一緒に追ってきたはずなのに、ここで初めて内事情や性格がつかめた人物もいたりして。

どのキャラクターも魅力的なんだけど、落ち着いたリーダーのくせにどことなく胡散臭い(ごめん私の偏見)ハイジがいいっす。嘘つきすぎだしね(笑)。
次点で双子。双子いい。

実力を持った男が二人揃ってその実力を認め合ってる姿って、どうしようもなくいいなぁ…!
こういうのに惹かれてやみません。

あと、それを邪推するのが楽しくてたまりません(コラ)。
…いいよね、三浦しをんさんなら許してくれるよね。
三浦しをん | 19:06 | comments(0) | trackbacks(0)
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