ぶくわむ

気分で書いてる読書感想blog
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雪屋のロッスさん
いろんな職業の、いろんな人に焦点を当てた31の短いお話たちです。

シュールな話あり、残酷な話あり、ほのぼのな話あり。

棺桶セールスマンのスミッツ氏の話なんか、ああ、いしいさんだなぁと思います。
しょうろ豚のルルの話、玩具作りのノルデ爺さんの話も好きです。
いしいしんじ | 11:59 | comments(0) | trackbacks(0)
麦ふみクーツェ
音楽にとりつかれたティンパニストのおじいちゃん、
素数にとりつかれた数学者のお父さん、
人並みはずれた大きな体を持ち、音楽家を志すぼく。
港湾に住む人々に降り掛かる、でたらめな悲喜劇を描くお話です。

いしいさんの文体はひらがなが多くて、やわらかくやさしい印象を与えるんですが、それで紡がれるのは、現実でもなかなかめぐり合わない理不尽の連鎖だから、すこしぞっとします。

へんてこな人たちが技を磨くわけ。
へんてこは、変だけど、愛しい。
いしいしんじ | 21:10 | comments(0) | trackbacks(0)
絵描きの植田さん
いしい しんじ
新潮社

ねえ、みんな!いままで知っていた?考えたことがあった?
(中略)
私たち、こんなすばらしい世界に住んでるのよ!

聴覚と恋人を一度になくした絵描きの植田さんは、高原の小さな村に移り住んだ。
ある日、その村に、向こうの町から母娘が越して来る。


メリの無邪気さが可愛かった。
トナカイの着ぐるみを着たメリを思い浮かべるとこれまた可愛い。
植田氏の挿絵は綺麗で素直で眺めていると落ち着く、好きな絵だった。
空いた空間が寒々しさを感じさせて、澄んだ空気を思わせる。

スケート、やってみたいなぁ。
いしいしんじ | 17:02 | comments(0) | trackbacks(0)
ポーの話
いしい しんじ
新潮社

無垢な存在が、生まれて、「たいせつなもの」を知るはなし。

泥川でうなぎを獲る「うなぎ女」たちの子どもとして生まれたポーは、誰よりも勝った特技を持っているけれど、彼はいろんなものごとを知らない。
ある出来事を境に、ポーはあちこちを旅することになり、自分の感情もよくつかめないままに、ひどいことや、うれしいことや、かなしいことや、たのしいことを経験する。

私は雨もそんなに嫌いじゃないから、最初は天気売りにイラッとしたけど(笑)、やはり二章ではこいつは人の気持ちを慮ることができるいいやつだ、とちゃんと認識しましたよ。

何かのレビューで、『ポーかっこいい』という文を見かけて、どこだそれはと中盤すぎても思ってたんですが(おい)、…かっこよかったです。とても。

あと、「ひまし油」をずっと「ひましあぶら」と読んでて358ページまできてエーッてなりました。

いろんな悲しみや、触りがたいものもたくさん出てくるけれど、それも含めて愛したい作品です。

続きは最低な感想(いやこれでもすごく好きなんだけど)
続きを読む >>
いしいしんじ | 17:45 | comments(0) | trackbacks(0)
トリツカレ男
なにかに一度とりつかれると、もうそればっかりになっちゃう『トリツカレ男』・ジュゼッペの話。
オペラにとりつかれたり、三段跳びにとりつかれたり、サングラス集めにとりつかれたり、それはもう様々なものにとりつかれるのですが、ジュゼッペが運命的にとりつかれてしまうのが、外国から来た風船売りの女の子なんですよね。

本書を読めば、なんだかほっとして、明日からまたがんばろうって気持ちがわいてきます。じんわりじんわりします。
『私がとりつかれているものは、とりわけきみさ』
いい物語だ!ほんとうに!こわい話かと避けていた過去の自分に猛烈におすすめするよ!
いしいしんじ | 18:18 | comments(0) | trackbacks(0)
プラネタリウムのふたご
仕事中に読んじゃだめだ。
5章と6章を読みながら涙が滲んでしまってどうしようもなかった私です。

あらすじは…
泣いたような顔の、プラネタリウムの解説員の男が、テンペルタットル彗星の解説をしている時、プラネタリウムに置き去りにされたふたごに出会う。ふたご(テンペルとタットル)は、父となった泣き男の解説を聞きながら、プラネタリウムで育つ。
成長したふたごは、それぞれ別の役割を持って生きていくことになるんですが、自分にしかできない仕事をしていくうち、二人はまた交差する…。

タットルのやさしい気遣いとか、テンペルの巧みな話術だとか、ふわふわした温かさに、たまに、独特のリアルさがまじっていて、やはり、この方が書くお話は、一部分からいやなにおいがするというか、なんだかそんな気がします。
不思議とそれが不愉快ではないのですが。(つまり好きということですがね)

『白の鳥と黒の鳥』を先に読んでいたせいで、いしいさんの書かれるふたごに不気味な先入観を抱いていたのですが、赤と青のふたごとは違う、温かい読後感でした。

だまされる才覚がひとにないと、この世はかさっかさの、笑いもなにもない、どんづまりの世界になってしまう。
本文・四章での一文ですが、ああそうだなあと。この世は嘘ばっかりだ!と、疑いながら物事にあたるのって、すっごくすっごく疲れますし、結果嘘ばっかりだったら、本当に楽しくないですからね。

星座だって、北斗七星くらいしかその形に納得できないですが(笑)、夜空を眺めたくなるお話でした。
いしいしんじ | 18:36 | comments(2) | trackbacks(0)
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