2012.12.29 Saturday
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ぶくわむ気分で書いてる読書感想blog
コメントも歓迎です。どぞー。 2009.02.11 Wednesday
というわけで待望の本書でした。 東京と神奈川との県境にあるまほろ市で便利屋を営む多田が、たまたま再会した高校時代の同級生・行天と成り行きで同居して一緒に便利屋をしたりしなかったりする話。二人ともバツイチ。 行天は可愛げはあるけど変な奴で、多田はそんな行天に振り回されながら過去の傷を見つめ直したりするわけです。 ペットシッターや、バスの運行本数調査、女子高生の保護や倉庫の整理なんか、多岐に渡る便利屋のお仕事は、毎回単純に済まない展開でおもしろかったです。 多田と行天の会話の掛け合いも楽しい。 はるちゃん誕生の話とかね。つい笑うよ。 あと、焼き鳥がうまそうで参った。 2009.02.05 Thursday
5章と6章を読みながら涙が滲んでしまってどうしようもなかった私です。 あらすじは… 泣いたような顔の、プラネタリウムの解説員の男が、テンペルタットル彗星の解説をしている時、プラネタリウムに置き去りにされたふたごに出会う。ふたご(テンペルとタットル)は、父となった泣き男の解説を聞きながら、プラネタリウムで育つ。 成長したふたごは、それぞれ別の役割を持って生きていくことになるんですが、自分にしかできない仕事をしていくうち、二人はまた交差する…。 タットルのやさしい気遣いとか、テンペルの巧みな話術だとか、ふわふわした温かさに、たまに、独特のリアルさがまじっていて、やはり、この方が書くお話は、一部分からいやなにおいがするというか、なんだかそんな気がします。 不思議とそれが不愉快ではないのですが。(つまり好きということですがね) 『白の鳥と黒の鳥』を先に読んでいたせいで、いしいさんの書かれるふたごに不気味な先入観を抱いていたのですが、赤と青のふたごとは違う、温かい読後感でした。 だまされる才覚がひとにないと、この世はかさっかさの、笑いもなにもない、どんづまりの世界になってしまう。 本文・四章での一文ですが、ああそうだなあと。この世は嘘ばっかりだ!と、疑いながら物事にあたるのって、すっごくすっごく疲れますし、結果嘘ばっかりだったら、本当に楽しくないですからね。 星座だって、北斗七星くらいしかその形に納得できないですが(笑)、夜空を眺めたくなるお話でした。 2009.02.05 Thursday
なぜかタイミングよく、主人公と年が近いから、なんとなく嬉しくなっちゃうんですよねぇ。 両親、弟、叔母、そして、猫のこよみが亡くなり、彼岸に気持ちが傾いていく主人公のお話。『ラン』ですから、もちろん『走る』ことも重要なモチーフですが。 しかし、薄暗い導入の割に、各章のタイトルはなんだかおもしろいし、中盤登場するふざけたキャラクターそれぞれが持ってる愛嬌とそれなりの人生は、早く先を読みたい!って気持ちにさせるんです。 方向音痴の大島君が、なんだかかわいくて(「恋するたぬきですから」って台詞もなんかかっこわるいし。笑)、ほのぼのしました。 …隠れた能力にはびっくりしましたが。 | 1/1PAGES |
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